(承前)
パーティション分け
2TBを超えるHDでは従前のいわゆるDOSパーティションテーブルは利用できず、GUIDパーティションテーブル(GPT)を使わなくてはならない。今回のHDは2Tなので必ずしもGPTを使う必要はないが、新しく触れる技術なので使ってみたところはまり込んだ次第。
GPTによるパーティション分けはGNU partedというコマンドで行う。Ubuntu デスクトップインストーラで起動し、[Try Ubuntu] を選んでターミナルを開き、parted を実行すればよい。まずはパーティションテーブルの初期化だ(以下を実行するとHDの内容が全部読めなくなるので注意してほしい)。
$ sudo parted /dev/sda (parted) mktable gpt
さて、説明は省くがGPTを起動ディスクに用いた場合、先頭にbiosgrub属性を持つ1Mのパーティションが必要である。また、Advanced Format Technology (Big Sector) 対応のため、パーティション境界を2048セクタにアラインした方がよいらしい。このためにはセクタ境界の指定にmibまたはgibを用いればいい。以下でbiosgrubパーティションを作成する。
(parted) mkpart _ 1mib 2mib (parted) toggle 1 bios_grub
partedのhelpコマンドによるとmkpartコマンドの第一引数はprimaryとかextendedを指定しろと書いてあるのだが、これはおそらくDOSパーティション用で、GPTの場合第一引数は単なる名前になるようだ。この名前がどのように使われるかは私は知らない。この記事では名前は全部 _
で済ますことにする。
次にboot, swap, root用の各パーティションを作成する。
(parted) mkpart _ 2mib 1gib (parted) mkpart _ 1gib 3gib (parted) mkpart _ 32gib 48gib
DOSパーティションと違い、パーティションのタイプを指定する必要はない。また、3gib と 32gib の間の「穴」は、後々簡単に swap パーティションを拡大できるようにするための余地である。
(最後のパーティションをディスクいっぱいまで使いたい場合はmkpart _ 32gib -0gib
とすればよい; ただし同期に長大な時間がかかる)
ここまでの作業でパーティションは以下のようになる。
(parted) unit mib (parted) print free Number Start End Size File system Name Flags 0.02MiB 1.00MiB 0.98MiB Free Space 1 1.00MiB 2.00MiB 1.00MiB _ bios_grub 2 2.00MiB 1024MiB 1022MiB _ 3 1024MiB 3072MiB 2048MiB _ 3072MiB 32768MiB 29696MiB Free Space 4 32768MiB 49152MiB 16384MiB _ 49152MiB 1907729MiB 11858577MiB Free Space
確認してリブートする。
(parted) quit $ sudo reboot
インストール
Ubuntuデスクトップインストーラで起動しインストールを開始する。[ディスク領域の割り当て] の場面では [それ以外] を選んで、手動で ext4 ファイルシステムや swap を設定し、マウントポイントも設定する。
(つづく)
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